沖縄を知る

#054 みんな大好き!オキナワン・ドリンク

新しい自分を見つけアメリカに起源を持つ「ルートビア」。沖縄でビールと言えば、もちろん「オリオンビール」のこと。乳酸菌飲料なら、本島は「ヨーゴ」宮古島には「元気の子」があります。
琉球の文化やアメリカの文化本土とは少し離れたちいさな「島」だからこそ沖縄には個性的な文化が育まれてきました。ドリンクもそう。沖縄には、他ではあまり耳慣れない名前のドリンクがいくつもあるのです。それらはどれも暮らしに根付いていていろいろな場面で沖縄のひとを癒したくさんの「思い出」とつながっています。
それでは、みさなんに、大好きなオキナワンドリンクを紹介してもらいましょう!

もうすぐ一日の業務を終える社長が選んだのは〈オリオンビール〉。「ビールといえばやっぱりこれだよねえ。これはもー、おつかれさんで乾杯よ!」。仕事が終わったら、こころゆくまで「乾杯」してください!

「ビール好きよ。ハワイにいる妹はこれじゃすっきりし過ぎって言うんだけど、わたしはこれが一番!」。市場で買い物をしていたおばあは、これから市場の中のお友達のお店に向かうそう。「そこでもいつも一杯目はオリオンビールよ。ぐびぐびっとかわいたのどにおいしいね」

ザ・オキナワンドリンクともいうべき〈オリオンビール〉。仕事終わりにオリオンで乾杯!というのが沖縄の正しい一日の終わり方。「普段は居酒屋で生! でも家では節約でオリオンの発泡酒〈麦職人〉」というのも、正しい選択です。」

栄町市場で出会った51(こーいちさん)曰く、「春夏秋冬いつも飲んでるけど、やっぱりビーチパーリーで飲むのが一番おいしいね!」。春になって太陽のパワーが復活したら、オリオンビールもますますおいしく感じられそうです。

全国区ドリンクでも人気の乳酸菌飲料の宮古島バージョンが〈元気の子〉。女子高生にも人気です。「子どものころからずーっと飲んでます。ちょっとがんばったときとかのごほうび的に買ってもらったりしてました」

「地元、宮古のドリンクだからぜひおすすめしたいね」とは在来種の宮古馬を育てるおじい。「ヨーグルトみたいでおいしいよ。この〈元気の子〉のマークのTシャツも宮古のおみやげにいいね。最近はさんぴん茶飲むことが多いよ。ダイエット中だから甘いもの抑えてるの」

「部活帰りによく飲んでましたねえ!」「今も飲みますよー」とお散歩中のご夫婦が選んだのは、沖縄本島版の乳酸菌飲料、〈ヨーゴ〉。「他の乳酸菌飲料よりマイルドで飲みやすい気がします。だからのどかわいた時にガブ飲みできるんです」

放課後の男子高校生が選んだのは、沖縄バヤリースの果汁飲料3種。「ゴクゴク飲めて後味スッキリでステキです(バヤリースオレンジ)」「甘いっちゃ甘いんですけどさわやかさもあって、いいんです(グアバ20)」「とろっとしててとにかく甘い! マンゴーのホントの味がします(マンゴー20)」

バスケの練習後のふたりが選んだのは、爽やかな沖縄らしい果汁飲料。「果汁感がおいしいです。スポーツの後にのどがかわいたけど甘いものを飲みたいときに飲みます(マンゴー20)」「ドラゴンフルーツの飲み物。甘酸っぱい。疲れてる時に飲みたいです(ピンクドラゴン)」

教習所に通っている高校3年生のお二人には、宮古島伝統のドリンクを教えてもらいました。曰く「おばあの飲み物(笑)」。「玄米でできてて、甘い。久々に飲みましたが、こんな味だったなあ、と懐かしいですね」「家の冷蔵庫に入ってたから子どもの頃は飲んでたけど、今はあんまり飲まないですねぇ。コンビニとかじゃなくて、昔ながらの商店によく売ってますよ!」

那覇公設市場で果物店を営むおばあにとって、〈ミキ〉は疲労回復の栄養ドリンク。「栄養たっぷりだからね、疲れたなーと思ったら飲むの。風邪引いた時には温めてしょうがを加えてもいいよ」

その独特な薬草感は初めて飲む人には抵抗あるかもしれませんが、沖縄ではなじみのテイスト。「薬っぽいけどおいしい。炭酸強い気がする」「エンダー(A&W)に行ったら必ずコレ。ホットドックとかハンバーガーに合うし、おかわり自由だし!」と中学生ふたりからのお墨付き。ぜひ一度トライしてみて!

おみやげとしても人気の〈イエソーダ〉は、沖縄北部・伊江島の特産飲料。「シュワッと香りが良いので、爽やかな気分になりたい時に」と教えてくれたのは本部町のカフェ・ハコニワのオーナー谷口さん。「瓶がかわいいので、飲み終わったら一輪挿しにも」

沖縄を代表するアイスクリームブランド「ブルーシール」の〈チョコレートドリンク〉は、ちょこっとでも大満足の濃厚な味。「ドリンクというより3時のおやつ。ブルーシールにアイス食べにいく時にこれも飲んだりする。甘いものを一気に欲しいときにいいです」

オキナワンドリンクの代表格といえば、県民にこよなく愛される地ビール「オリオンビール」。

創業は1957年。一般公募によって、その名が付けられました。由来は「オリオン座」。南の星座であり沖縄のイメージにあっていること星は人々の憧れや夢を象徴することさらに、当時沖縄を統治していた米軍最高司令官の象徴が「スリースター」だったことから選ばれたそうです。

その名前も、ラベルにデザインされた「三ツ星」も、今ではすっかりおなじみです。

県外や海外にも輸出されていますが、工場は沖縄県北部ヤンバルにある「名護工場」のみ。ここで、すべてのオリオンビールが造られています。厳選された大麦とホップ、副原料のお米には伊平屋島産のものを使用します。

青は海、白はビーチ、ピンクはサンゴを表し、沖縄の海をイメージした工場の中で生み出されます。

「戦後、アメリカの統治下で次の世代に残す産業として『ビール』と『セメント』と言われました。オリオンビールはそんなアメリカ世(あめりかーゆ」とうちな世(うちなーゆ)の入り交じる時代にスタートし、地域とともに歩み、成長してきました。亜熱帯の気候と、県民の嗜好にあったすっきりとした味わいが特徴のビールです」

沖縄で居酒屋に行けば、ほとんどの店にあたりまえのようにオリオンビールはあって、そこには、それを手にする笑顔があります。

スーパーに行けば、沖縄バヤリースやヨーゴなども簡単に見つけることができるでしょう。

そうやって、県民の暮らしにしっかりと根付き、愛されているオキナワンドリンクがあるのです。

見つけたら、ぜひ手にとってみてくださいね。さっぱりとしたのどごしのビールや、ジュースの甘い味わいからは、沖縄の人々の暮らしを、感じることができるかもしれませんよ。

取材協力

オリオンビール(株)名護工場
沖縄県名護市東江2−2−1

ANA