
#021 石垣の森
「年中暖かく常に緑に包まれている沖縄ですが、生き物のライフサイクルに耳を澄ませていると、季節の移り変わりを感じられます。やはり春夏は、活動が活発」と教えてくれたのは、石垣島でネイチャーガイドをしている桐生さん。
森を案内してもらうと、すぐ近くで「キョロロロ」とアカショウビンの声が響き、側溝をのんびり歩いていたのは、天然記念物のセマルハコガメ! そんな緑の山から栄養たっぷりの泥水が注ぎ込む干潟では、マングローブの森の芽吹きが盛ん。根元にカニやハゼが動き回り、遠くの枝ではサギが羽を休めます。
「市街地からすぐの場所でこれだけ豊かな生き物たちの姿を見ることができるのが、石垣島の魅力だと思います」。