那覇の牧志公設市場のすぐわきに伸び、国際通りへ抜けるのが浮島通り。昔ながらの菓子店や金物屋、薬局などが並ぶ中に、ハイセンスな古着屋やセレクトショップ、バーやレストランなど、新しいお店が増えています。

その浮島通りのちょうど真ん中あたりにある島野菜料理とオーガニックワインの店¥〈浮島ガーデン〉はオープンして2年半。「もともとこの通りが好きで、歩いていて偶然見つけた物件がここでした。庭を見て、ここなら! と思って」オーナーの中曽根直子さんは、東京で放送作家としてキャリアを積んだ後、料理の世界に飛び込み、5年前に沖縄へ移り住みました。

「放送作家の仕事をしていた頃、自分のために料理なんてしたこともなくて、徹夜や休みなしが当たり前のようでした。そういう無理がやっぱり身体に出てしまって」体調の改善方法が見つからない不安ななか、中曽根さんが出合ったのがマクロビオティック。「先生のもとで3年修行して、身体が変わりました。『食べ物だけでこんなに人は生き直せるんだ』って思ったんです」

お店のメニューのベースは中曽根さん自身を変えたマクロビオティック。動物性タンパクを摂らない食スタイルのはずが、「つくね」や「ハンバーグ」、「カルボナーラ」!?もちろんお肉も卵も使っていませんが、一口食べても、それが信じられないおいしさ!

「お肉を使っていなくても、インパクトのある料理で満足してもらいたいので、コクや食感を大事にしています」そのコクや食感を表現しているのは、なんと穀物。「もともと、沖縄は穀物のメッカ。昔からさまざまな雑穀を日常的に食べてきた食文化です。ここの食を通じて、そんな沖縄の原風景が復活できたらいいなあ、って思っているんです」

夜になり、お店には次々とお客さんがやってきます。お誕生会の人々、女子会のチーム、気のおけない仲間との食事、仕事の打ち上げ……それぞれおしゃべりと食事に盛り上がります。「マクロビオティックということをそんなに声高に謳っていないので、うちの料理がお肉を使っていないことに気付かないお客様もいて、『実はこれ、穀物なんですよ』って言うと、びっくりされます(笑)」そう、あくまでも「実は」というさりげなさが、訪れる誰にとっても心地よいのです。

古いものと新しいものが混じり合った浮島通り。昔ながらの食生活や農風景に、新しい食の考え方を重ね合わせて、〈浮島ガーデン〉から、沖縄の新しい“おいしい文化”が生まれていくのかもしれません。

古いものと新しいものが混じり合った浮島通り。昔ながらの食生活や農風景に、新しい食の考え方を重ね合わせて、〈浮島ガーデン〉から、沖縄の新しい“おいしい文化”が生まれていくのかもしれません。

浮島ガーデン那覇市松尾2-12-3http://ukishima-garden.com/

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