「スープは私、麺は榮光さん。夫婦でもう36年やってます。三重から沖縄にお嫁に来て、はじめて沖縄そば食べたんだけど、かんすい麺の匂いが苦手でね。そしたらお姑さんが『昔はかんすいじゃなくて、家のかまどに残ったガジュマルの木の灰を水に溶かして、それで麺を打ってたよ』って教えてくれて。手間はかかるけど、こっちのほうが香りもいいし栄養もあるし、いいなと思ってね。だしは旬の野菜をたっぷり使うのがうちのこだわりかな。甘みが増しておいしくなるの」(又吉妙子さん)
「麺打ちは力仕事だから妙さんにはさせたくない。ワシは陶芸家だからこねるのは得意だしな。毎朝3時に起きて、寝かせといた生地出して『今日も頑張ろうぜ』って声かけてな。人と同じでやつらも毎日調子が変わるから、灰汁(はいじる)は手で少しずつつけて加減する。打つ時はこれ、竹棒よ。全身使って、ラップのリズムでな。体はしんどいけど、夫婦で日々を楽しみながらやってる。ふらっと遊びに来てくれたら、それだけでうれしいよ」(又吉榮光さん)

本部町

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

愛情たっぷり、ガジュマルの木灰そば

蒔作りに1年、灰作りに1週間
ガジュマルの木を1年雨風にさらして不純物を取り除いたあと、交代で見張りをしながら1週間燃やし続けて灰に。できあがった灰をふるって沸騰させ、一晩置くと、上澄み液ができます。これが灰汁と呼ばれるものです。「アルカリの濃度はPH13.5っていうのがベストで、それ以上になると麺が黄色くなって、茹でたときにボロボロになるのよ。だから何度も煎じて濃度を調整するんだ」(榮光さん)。木灰を使った手打ち麺は、驚くほどモチモチです!

木灰

ヒスイカズラの花

ヒスイカズラの花の下で
翡翠のような青緑色をしたこの花はヒスイカズラ。フィリピンなどの熱帯雨林に生息していて、日本で見られるのはとても珍しいのです。「きれいでしょう? 落ちた花を箸置きにして、あてを食べながらここでビール呑むわけ。もう最高よ!」(榮光さん)
やんばるの森の中のおそばやさん
榮光おじいと妙子おばあが営む「そば処 夢の舎 (そばどころ ゆめのや)」は、「こんなとこに、本当にお店があるの?」と疑ってしまうほど森の中。風に揺れるのれんをくぐると、看板犬の姫ちゃんがお出迎えしてくれます。やさしい木漏れ日、朝露に濡れた草花、鳥の鳴き声…すべてが心地よくて、つい長居してしまいます。おなかがいっぱいになったら、ごろんと昼寝してもいいそうです。
そば処 夢の舎 (そばどころ ゆめのや)
沖縄県国頭郡本部町字古島794-2

やんばるの森の中のおそばやさん

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